名古屋の時間貸しレンタルオフィス、レンタル自習室の@Spaceアットスペースの店長&管理人の中井です。
さて、行動経済学の続きです。
認知と代表性についてです。
どうも私は、TV、新聞、インターネット等の情報に惑わされてよく失敗を致します。
それが何故なのかを行動経済学からの視点で分析する事に致します。
人間はある特徴だけを選んで認識するそうです。
ある事象をその特徴でとらえる認知の仕方を代表性と呼びます。
これは、
認知のための情報の節約となりますが、一歩で、認知の誤りを導く事が有ります。
例えば、日経平均が5日間連続で上げた時に、こんなに連続で上げるのはおかしい
次は下げると勝手に判断する事等・・・
5日間連続で上昇したからと言って、次の日が下げる確率は変わりないはずなのです。
次に人間の認知する際のクセといえるのは、
アンカリング(係留効果)です。
これは、何げなく示唆された情報に強く影響され支配されてしまう傾向の事です。
例としては、カーネマンとヴェルスキー両教授が行った実験があります。
2つのグループに
「ミシシッピ川の長さは?」と質問するのですが、
■第1グループには、その質問の前に「ミシシッピ川は100Kmより長いですか、短いですか?」という質問に答えてもらいます。
■第2グループには、その質問の前に「ミシシッピ川は4000Kmより長いですか、短いですか?」という質問に答えてもらいます。
結果は、第1グル―プの答えの方が、第2グループの答えよりも格段に短くなるというのです。
この結果は、人々が、最初の質問に使われた長さを答えの手がかりに利用した事を示唆しています。
でも、この質問自体がミシシッピ川が100kmであるとか4000kmであるとかを示唆していませんので、この情報は手がかりである保証は何もありません。
人間は、あいまいな情報をも手掛かりとして回答を導くクセがあり、それが役に立つ場合があります。
しかし、このクセで回答が情報により操作される可能性もあります。
私の場合は、TV、新聞や、インターネットの掲示板等色んな情報を見聞きする事によって
その情報が単に意見なのに
引きずられて認識し行動する事が有ります。
そのために、
自分が予め設定した投資行動を破ってしまう等と誤りを犯すことが有ります。
だから、あいまいな評論家の意見等の情報は
見ない,
聞かない,
が
一番だと思います。